日本の陶器の歴史

陶器というとどのようなものを想像されますか。わたしたちが一般的にイメージする焼き物がイコールだとお考えの方もいらっしゃると思いますが、正確には焼き物は陶磁器であり、陶器と磁器の2種類に大きく分かれます。このうち、磁器は日本での歴史は比較的新しく1600年代に今の有田で作られ出したのが始まりです。これに対して陶器の歴史は非常に古く、縄文時代にその原型を見てとれます。

いわゆる縄文式土器ですが、これさらに弥生式土器に移り変わり、やがて近畿地方を中心として古墳時代に須恵器が生まれました。本格的にはこの辺りが陶器の歴史の始まりと考えていいでしょう。その後、日本では全国的に生産が広まりました。鎌倉時代ごろには、現在にも続く主な窯元が誕生したと考えられていて、これらは現在、六古窯という名称で呼ばれています。

その後、磁器が日本国内で生産され始めるまでは、主な食器は全て陶器でした。茶道の器もその中から生まれ、茶陶という言葉があるほどです。

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